Buddha-Workshop-Fの日記

仏像彫刻師の弟子をしています。

仏像彫刻の弟子日記その39

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昨日は近くの不動尊灌仏会、お釈迦様のお誕生をお祝いする花祭りでした。



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師匠の工房庭に咲いていた白いタンポポ


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いくら砥いでも、ちゃんと砥げない2㍉の丸刀。

先日朝から12〜13本の彫刻刀砥ぎ、最後に丸刀2㍉を砥ぎ始めました。

砥いでも砥いでも失敗し、丸刀の両端が鬼のツノのようになってしまいます。

この1本に約90分かかり、腕と手は痛いし指も痛い。

そして、砥げば砥ぐほどおかしくなっていく彫刻刀。

どんどん刃も減ってしまいます。


そこで私は考えました。


そうだ、鬼のツノをヤスリで削ろう。


結果は最悪。


全く切れない彫刻刀になってしまいました。


そして今日、原因を師匠に教えて頂きました。

丸刀専用の砥石が深過ぎると、丸刀両端が鬼のツノになってしまうようです。


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元に戻りました。