Buddha-Workshop-Fの日記

仏像彫刻師の弟子をしています。

仏像彫刻の弟子日記その58

15歳くらいの美少女を…ということで制作しました。

15歳の女子が出来ました。と話して師匠に見て頂いたところ

(15歳ではなく16歳だよ)

と言われ、何が違うのかお尋ねしたところ、大人と子供の境目が16歳で、そしてこの像は幼い子供にしか見えないよ。

との事でした。

こちらの女子を制作する際、ネットで世界の美少女を検索して見本としましたが、確か年齢は10歳〜12歳でした。

そして私の検索の仕方は(美少女)でしたが、15歳は少女ではありませんね。

15歳くらいの女子に自分なりにアレンジして彫りましたが、16歳くらいの大人と子供の堺くらいの女子の顔を表現するのはとても難しいという事が分かりました。

児童福祉法では18歳までは少女だそうです。

失礼しました🙇‍♀️

 

 

仏像彫刻の弟子日記その57

子供の顔を彫るのは意外と大変で、ほんの少し皮膚を増減させただけでお爺さん顔になってしまいます。

今回は練習で乳児の顔を彫ってみました。

 

次回は15歳の美少女を彫ってみなさいと師匠から言われて彫りましたが、そのくらいの年齢の子はとても難しかったです。

次回のブログでアップさせていただきます。

仏像彫刻の弟子日記その56

阿弥陀如来様の頭は、おおよその方は螺髪を想像されるのではないかと思いますが、今回は宝髻阿弥陀如来坐像を制作してみました。

師匠の工房には旭工機さんの電動糸鋸があり、とても使い易いのですが、少々高価です。

光背は自宅で制作するので比較的安価な中抜き加工が出来る電動糸鋸を探しましたが中々無く、でプロクソンの糸鋸に辿り着きました。

アーム部分が上に折れ曲がり、フトコロも広いのですが、取り付けの刃をプロクソンの機械に取り付けるのは相当なコツが必要でした。

刃が上手く入っていないと操作中爆音がしますので、分かりやすいですが…。

そして蓮台の木…

材は檜ですが、これでもか!というくらいに硬くて鉋がけはなんとかなりましたが、ノミ打ちはノミの刃が欠けてしまいそうなくらいに硬く、五軒隣りの家まで聞こえてしまうくらいの爆音を立てて打ち、思わず(こんな硬い木は無理)と独り言を漏らしたら、風雪に耐えて来た木の文句を言ったらダメ、とたしなめられてしまいました。

そんなこんなで、やっと出来た蓮台ですが、風雪に耐えて苦労をした日々を乗り越えて、今は阿弥陀如来坐像を乗せていることが誇らしく嬉しそうな気がしています。

 

仏像彫刻の弟子日記その55

浮き彫りで雛人形を制作しました。
彩色は水干絵の具です。
お雛様の冠に金箔を貼りましたが、とても難しい作業でした。

3月3日は(桃の節句 ひな祭り)です。
3月3日の上巳(じょうし)、5月5日端午(たんご)、7月7日七夕は古代陰陽道では、1.3.5.7.9の奇数日にお供えやお祓いを行う風習があるために設けられた日となったようです。

桃の木は、中国では病魔や厄災をよせつけない不老長寿の仙木とされています。
節分にも桃の木の弓で鬼を追い払う儀式がある、桃はとても縁起のいい植物なので、お雛様の持つ扇子に桃の枝と花を描きました。

 

 

仏像彫刻の弟子日記その54

先日、長野県の佛法紹隆寺に、慶派作の不動明王普賢菩薩騎象像を拝観するために行って来ました。

 

 

駐車場とお寺の門の間に

(念ずれば花ひらく)

の石碑がありました。

紅葉が美しいお寺のようですが、10月中旬過ぎても、もみじ🍁はまだ緑色です。

普賢菩薩騎象像が祀られている御堂の中から撮りましたが、毎日、(お前立ち)の普賢菩薩様と厨子の中に祀られている秘仏普賢菩薩様はこの景色を眺めていらっしゃいます。

撮影禁止とは書いてありませんでしたが、(お前立ち)の普賢菩薩様の撮影は遠慮させていただきました。

秘仏とされている普賢菩薩様のご開帳は、年一回の5月最終日曜日だそうです。

 

 

 

仏像彫刻の弟子日記その53

以前は塑像でプラクスティン油土を使用していましたが、円安でかなり高くなってしまった為、画像の粘土SOFTタイプを使ってみました。

ラクスティン油土と遜色ない、使い易い油土でした。

 

 

仏像彫刻の弟子日記その52

 

子供を題材にした仏像彫刻を制作していきたいと師匠に話したら、大きめの塑像を作って子供の顔の特長を学ぶのが良いとのご指示を頂いたため、塑像を制作しました。

これから荒彫りに進みます。

塑像画像の小さな穴は、星取りを行なっていく上でのしるしになります。