Buddha-Workshop-Fの日記

仏像彫刻師の弟子をしています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

仏像彫刻の弟子日記その54

先日、長野県の佛法紹隆寺に、慶派作の不動明王と普賢菩薩騎象像を拝観するために行って来ました。 駐車場とお寺の門の間に (念ずれば花ひらく) の石碑がありました。 紅葉が美しいお寺のようですが、10月中旬過ぎても、もみじはまだ緑色です。 普賢菩薩騎…

仏像彫刻の弟子日記その53

以前は塑像でプラクスティン油土を使用していましたが、円安でかなり高くなってしまった為、画像の粘土SOFTタイプを使ってみました。 プラクスティン油土と遜色ない、使い易い油土でした。

仏像彫刻の弟子日記その52

子供を題材にした仏像彫刻を制作していきたいと師匠に話したら、大きめの塑像を作って子供の顔の特長を学ぶのが良いとのご指示を頂いたため、塑像を制作しました。 これから荒彫りに進みます。 塑像画像の小さな穴は、星取りを行なっていく上でのしるしにな…

仏像彫刻の弟子日記その51

埼玉県武蔵丘陵森林公園の羽毛ケイトウです。 彼岸花も咲いていました。 今日はこれから彫刻刀を研ぎます。

仏像彫刻の弟子日記 その50

子供たちに対する悲惨なニュースを見聞きするたびに、心が痛くなります。 全ての子供達の安寧を願って、子まもり地蔵菩薩様を制作しました。

仏像彫刻の弟子日記その49

光背の雲型中抜きを行うために電動糸鋸が必要になりました。 師匠の工房にある電動糸鋸は高価な為、購入し易い金額の糸鋸を探しましたが、比較的安価な電動糸鋸は殆どがピンエンドタイプの刃を取り付けるタイプで、私のように中抜き作業で使いたい場合は向き…

仏像彫刻の弟子日記その48

作業の合間に護国寺の節分会に行って来ました。 豆まきが始まって少し経ってのこと、 私の前に立っている方が数個受け取ると去り、そしてその前の方も去り、後ろに立っている人が豆を受け取れるように場所を譲るんです。 知らない人同士での譲り合い精神に触…

仏像彫刻の弟子日記その47

人間の身体の仕組みと樹木の仕組みは、大まかには同じのようです。 昨日まで、北風やら寒さなどの過酷な条件下で育ったと思われるヒノキで蓮台を作っていました。 ノミで叩いても頑なほどに彫れず、硬くて嫌だなぁと思いながら制作していましたが、どんどん…

仏像彫刻の弟子日記その46

今日は師匠と仏様の身体の形についてお話ししました。 いわゆる人間の身体構造のような仏様では、人々が手を合わせたくならないようです。 人間より腕は長く、そして手は大きく作ってみたいと思います。

仏像彫刻の弟子日記その45

鎌倉研ぎの彫刻刀があります。 刃先が弓形をしている平刀ですが、こちらの彫刻刀は主に仕上げ作業の時に使用します。 研ぎ方は通常の彫刻刀は縦方向に研ぎますが、鎌倉研ぎの彫刻刀は砥石に対して横方向に研ぎます。 彫刻刀やノミは富山県の匠雲堂さんから購…

仏像彫刻の弟子日記その44

現在、宝冠阿弥陀如来様と蓮台の仕上げを行なっています。 光の加減が重要なため、太陽光の射す時間帯に仕上げ作業を行い、日が暮れると次回制作予定の地蔵菩薩を粘土にて塑像しています。 私は菩薩の衣の着付けが苦手です。 あらゆる仏像の本には正面からの…

仏像彫刻の弟子日記その43

今日は川崎にある中古の大工道具店に鉋を探しに行きました。 師匠からは四寸鉋が良いのではないか、とアドバイスをいただいていたので、四寸鉋を買いました。 どんな使い心地なのか楽しみです。 中古道具全品3割引きでしたので¥3,500で買えました。

仏像彫刻の弟子日記その42

年末から年始にかけて、お寺で受付の短期アルバイトを行いました。 1月中に2万人の参拝者がいらっしゃるお寺です。 受付なので、参拝者とお話しさせていただく機会が多く、身の上話しを始める方もいらっしゃいます。 そして、御守りやお札なども沢山売れまし…

仏像彫刻の弟子日記その41

九品仏浄真寺 表門 閻魔堂 可愛いお地蔵様 現在、京都悲田院に安置されている快慶さん作の宝冠阿弥陀如来様を模倣して制作中なのですが、衲衣(のうえ)の部分が小口なので、なかなか綺麗に出来ず、お散歩がてら九品仏浄真寺に行って来ました。 こちらの閻魔…