Buddha-Workshop-Fの日記

仏像彫刻師の弟子をしています。

仏像彫刻の弟子日記その58

15歳くらいの美少女を…ということで制作しました。 15歳の女子が出来ました。と話して師匠に見て頂いたところ (15歳ではなく16歳だよ) と言われ、何が違うのかお尋ねしたところ、大人と子供の境目が16歳で、そしてこの像は幼い子供にしか見えないよ。 との…

仏像彫刻の弟子日記その57

子供の顔を彫るのは意外と大変で、ほんの少し皮膚を増減させただけでお爺さん顔になってしまいます。 今回は練習で乳児の顔を彫ってみました。 次回は15歳の美少女を彫ってみなさいと師匠から言われて彫りましたが、そのくらいの年齢の子はとても難しかった…

仏像彫刻の弟子日記その56

阿弥陀如来様の頭は、おおよその方は螺髪を想像されるのではないかと思いますが、今回は宝髻阿弥陀如来坐像を制作してみました。 師匠の工房には旭工機さんの電動糸鋸があり、とても使い易いのですが、少々高価です。 光背は自宅で制作するので比較的安価な…

仏像彫刻の弟子日記その55

浮き彫りで雛人形を制作しました。彩色は水干絵の具です。お雛様の冠に金箔を貼りましたが、とても難しい作業でした。 3月3日は(桃の節句 ひな祭り)です。3月3日の上巳(じょうし)、5月5日端午(たんご)、7月7日七夕は古代陰陽道では、1.3.5.7.9の奇数日…

仏像彫刻の弟子日記その54

先日、長野県の佛法紹隆寺に、慶派作の不動明王と普賢菩薩騎象像を拝観するために行って来ました。 駐車場とお寺の門の間に (念ずれば花ひらく) の石碑がありました。 紅葉が美しいお寺のようですが、10月中旬過ぎても、もみじはまだ緑色です。 普賢菩薩騎…

仏像彫刻の弟子日記その53

以前は塑像でプラクスティン油土を使用していましたが、円安でかなり高くなってしまった為、画像の粘土SOFTタイプを使ってみました。 プラクスティン油土と遜色ない、使い易い油土でした。

仏像彫刻の弟子日記その52

子供を題材にした仏像彫刻を制作していきたいと師匠に話したら、大きめの塑像を作って子供の顔の特長を学ぶのが良いとのご指示を頂いたため、塑像を制作しました。 これから荒彫りに進みます。 塑像画像の小さな穴は、星取りを行なっていく上でのしるしにな…

仏像彫刻の弟子日記その51

埼玉県武蔵丘陵森林公園の羽毛ケイトウです。 彼岸花も咲いていました。 今日はこれから彫刻刀を研ぎます。

仏像彫刻の弟子日記 その50

子供たちに対する悲惨なニュースを見聞きするたびに、心が痛くなります。 全ての子供達の安寧を願って、子まもり地蔵菩薩様を制作しました。

仏像彫刻の弟子日記その49

光背の雲型中抜きを行うために電動糸鋸が必要になりました。 師匠の工房にある電動糸鋸は高価な為、購入し易い金額の糸鋸を探しましたが、比較的安価な電動糸鋸は殆どがピンエンドタイプの刃を取り付けるタイプで、私のように中抜き作業で使いたい場合は向き…

仏像彫刻の弟子日記その48

作業の合間に護国寺の節分会に行って来ました。 豆まきが始まって少し経ってのこと、 私の前に立っている方が数個受け取ると去り、そしてその前の方も去り、後ろに立っている人が豆を受け取れるように場所を譲るんです。 知らない人同士での譲り合い精神に触…

仏像彫刻の弟子日記その47

人間の身体の仕組みと樹木の仕組みは、大まかには同じのようです。 昨日まで、北風やら寒さなどの過酷な条件下で育ったと思われるヒノキで蓮台を作っていました。 ノミで叩いても頑なほどに彫れず、硬くて嫌だなぁと思いながら制作していましたが、どんどん…

仏像彫刻の弟子日記その46

今日は師匠と仏様の身体の形についてお話ししました。 いわゆる人間の身体構造のような仏様では、人々が手を合わせたくならないようです。 人間より腕は長く、そして手は大きく作ってみたいと思います。

仏像彫刻の弟子日記その45

鎌倉研ぎの彫刻刀があります。 刃先が弓形をしている平刀ですが、こちらの彫刻刀は主に仕上げ作業の時に使用します。 研ぎ方は通常の彫刻刀は縦方向に研ぎますが、鎌倉研ぎの彫刻刀は砥石に対して横方向に研ぎます。 彫刻刀やノミは富山県の匠雲堂さんから購…

仏像彫刻の弟子日記その44

現在、宝冠阿弥陀如来様と蓮台の仕上げを行なっています。 光の加減が重要なため、太陽光の射す時間帯に仕上げ作業を行い、日が暮れると次回制作予定の地蔵菩薩を粘土にて塑像しています。 私は菩薩の衣の着付けが苦手です。 あらゆる仏像の本には正面からの…

仏像彫刻の弟子日記その43

今日は川崎にある中古の大工道具店に鉋を探しに行きました。 師匠からは四寸鉋が良いのではないか、とアドバイスをいただいていたので、四寸鉋を買いました。 どんな使い心地なのか楽しみです。 中古道具全品3割引きでしたので¥3,500で買えました。

仏像彫刻の弟子日記その42

年末から年始にかけて、お寺で受付の短期アルバイトを行いました。 1月中に2万人の参拝者がいらっしゃるお寺です。 受付なので、参拝者とお話しさせていただく機会が多く、身の上話しを始める方もいらっしゃいます。 そして、御守りやお札なども沢山売れまし…

仏像彫刻の弟子日記その41

九品仏浄真寺 表門 閻魔堂 可愛いお地蔵様 現在、京都悲田院に安置されている快慶さん作の宝冠阿弥陀如来様を模倣して制作中なのですが、衲衣(のうえ)の部分が小口なので、なかなか綺麗に出来ず、お散歩がてら九品仏浄真寺に行って来ました。 こちらの閻魔…

銘木店巡り その2

池田木材様を出た後、円空仏で有名な岐阜県、千光寺に向かいました。千光寺二王門です千光寺円空仏寺宝館前です千光寺は約1,200年前に弘法大師の10大弟子の一人、真如親王によって建立されましたが、永禄7年の武田軍の飛騨攻めの時に焼け落ち、後の飛騨国主…

催し物のお知らせ

2022.5.29日曜日、曹洞宗林泉寺様(東京都文京区小日向4-7-2)にて、林泉寺ご住職の法話や藤田燿憶仏師の実演会、作品展などが開催されます。詳しい時間等は追ってこちらのホームページにてお知らせ致しますが、お時間ございましたらどうぞお気軽にお越し下…

銘木店巡り その1

仏像彫刻を生業にしたいという思いで日々精進していますが、壁にぶつかる時が多々あります。毎日手に触れている木曽檜のことを深く知りたいと思い、木材を知る旅に出ました。先ずは、長野県と岐阜県の県境にある池田木材店様に向かいました。お店の方に(ど…

艶なしニスについて

昨日のブログに書き忘れましたが、木彫の上にポスターカラーで色付けした場合、その上から艶なしニスを塗布してしまうと白い粉のようなものが全体的に付いてしまうので、艶のあるニスを最初に塗布してから艶なしニスを塗布して下さい。

番外編の日記(雛人形)

雛人形を彫ってみたくて、お内裏様とお雛様を檜で彫りました。 色付けはポスターカラーです。

番外編の日記(四国遍路旅)

先週、四国遍路巡礼2泊3日の旅に行って来ました。今回の相棒はこちら↑の軽自動車です。遍路道は狭い場所が多い為、軽自動車が良いです。松山空港でレンタカーを借りて高松空港に返却しました。2泊3日で、第55番札所から第82番札所まで打ちましたので、ホテル…

仏像彫刻の弟子日記その40

上野、東京国立博物館で開催中の特別展 国宝聖林寺十一面観音 三輪山信仰のみほとけ展に行って来ました。基本的には事前チケット制で当日券がない場合があるようです。日頃から師匠に(国宝になっている仏様を沢山見るようにしなさい。そして何とか真似が出…

仏像彫刻展のお知らせ

2021.4.27火曜日より約2週間、仏像ワールド.イスム表参道店様にて藤田燿億の仏像彫刻展が開催されます。新型コロナ対策として、完全予約制にてのご入場となりますので、仏像ワールド.イスム表参道店様へご予約のご連絡の上、お越し頂けたら幸いです。電話03-…

仏像彫刻の弟子日記その39

昨日は近くの不動尊で灌仏会、お釈迦様のお誕生をお祝いする花祭りでした。師匠の工房庭に咲いていた白いタンポポ。いくら砥いでも、ちゃんと砥げない2㍉の丸刀。先日朝から12〜13本の彫刻刀砥ぎ、最後に丸刀2㍉を砥ぎ始めました。砥いでも砥いでも失敗し、…

仏像彫刻の弟子日記その38

桜の花びら、きれいだな〜桜🌸の緑道は、強めに風が吹くと、花びらがキラキラと舞ってとてもきれいでした。桜吹雪が見られるこの時期の桜、散り際の桜の潔さが好きです。散歩コースの緑道には人が疎らでした。散り際の桜は人の世と同じなのでしょうか。

仏像彫刻の弟子日記その37

春は他の花々も一斉に咲き始めるのに、どうして人は桜の開花を心待ちにしているのか…今日、犬の散歩中疲れたので、満開のソメイヨシノの近くにあるベンチに座っていました。すると、見ず知らずの年配の方何人かに綺麗なお花ですねと満面の笑みで話しかけられ…

仏像彫刻の弟子日記その36

今朝の東京は少し寒かったですが、陽が当たる場所は暖かく、花々たちが可憐な顔を見せてくれました。桜が話題になっている時期ですが、他の花々も陽の光を浴びて一生懸命に咲いています。この時期の犬の散歩は、お花見を兼ねているので、ついつい長い時間に…