仏像彫刻を生業にしたいという思いで日々精進していますが、壁にぶつかる時が多々あります。
毎日手に触れている木曽檜のことを深く知りたいと思い、木材を知る旅に出ました。
先ずは、長野県と岐阜県の県境にある池田木材店様に向かいました。
お店の方に
(どうぞゆっくり選んでください)
と木材置き場に案内され、ひとりでゆっくり選ばせて頂きました。
広い木材置き場に、たくさんの木曽檜。
ワクワクが止まりません。
その後、大阪の銘木町や材木町にも行きましたが、長野県木曽郡の池田木材様は木曽檜ではとても有名な木曽檜を扱うお店だと大阪のお店の方から伺いました。
全国の神社や寺院にも建築材として使われています。
四方柾目の天然木曽檜で、樹齢300年くらい経っているそうです。
天然木曽檜を数点購入させて頂きました。
現在は二代目の方がお店を継いでいらっしゃいますが、先代から(とにかくお客様を大切にしなさい)
という教えを固く守られているとことで、
色々と私が知らないことを丁寧に教えてくださりました。
こちらのお店の木曽檜は最高級な物ばかりですが、扱っていらっしゃるお店の方々のお人柄も最高なお店で、人様に手を合わせて頂く仏様はこちらのようなお店で購入する木曽檜で制作したいと思いました。
こちらは天然の木曽檜
こちらは植林された木曽檜
年輪の幅が天然木と全く違います。
そして、木曽檜は(神の木)と言われているそうです。
ヒノキの名前の由来は、直ぐに火がつく「火の木」
神宮建築用材に使われていた事から「霊(ヒ)の木」
神宮は天照大神の建物とする事から「太陽神すなわち(日)から(日の木)」
とされる説があります(森林.林業学習館より抜粋)
ヒノキのルーツは、日本書紀に遡り、須佐之男命が胸毛を抜いて空中に放ってヒノキになり、その用途として神殿を作るように記されています。
日本神話には、天穂日神のように「日(ヒ)」が含まれる神の名前が多く、「日の木」は霊力の宿る神の木と考えられていたようです。
次回は、大阪の材木町に続きます。