Buddha-Workshop-Fの日記

仏像彫刻師の弟子をしています。

仏像彫刻の弟子日記その21

f:id:Buddha-Workshop-F:20200819121438j:plain

大弁功徳吉兆天様が出来上がり、あとは台を作るだけとなりました。


f:id:Buddha-Workshop-F:20200819121552j:plain


f:id:Buddha-Workshop-F:20200819121652j:plain



昨日師匠に、魂入れについて伺いました。


師匠製作の仏像を購入した方が魂入れをされる場合、その方の菩提寺のお寺で読経にて行うことが一般のようです。


そこで疑問があり「菩提寺がない方が魂入れをしたい場合はどうするのか?」


師匠の答えは、より良い仏像を私たちが製作すること。


そうすると、例えば私たちが不動明王様を製作すれば不動明王様が、阿弥陀如来様を製作すれば阿弥陀如来様の魂が製作した像に喜んで入って下さる。


との見解でした。


この、より良い仏像とは、技術的なことは勿論ですが、私たち製作者の日々の生き方が重要とのこと。


改めて、身が引き締まりました。